2012年10月23日火曜日

Real Zambian Life (ザンビア訪問記その5)

今回のザンビア訪問記の最後は、ZAMBIKESの活動の背景にある、ザンビア現地(特に首都ルサカの周辺)のリアルな状況の一部を写真でご紹介したいと思います。

まず、ルサカ市内にいくつかある、貧しい人々の居住区「コンパウンド」の雰囲気から。コンパウンドの脇の道路を車で走行中に撮影した写真です。


コンパウンドの「中」には、現地のザンビア人でも基本的に歩いて入りません。危険なのです。先日の記事でご紹介した「カニャマヘルスセンター」へ伺うときは、やむなく自動車でコンパウンド内の一部を走りました。そのような状況でしたので、人がいる場所でカメラを構えることはとてもできませんでした。
それでも、この写真の子供たちは、そろいの制服(?)を着て学校に通えているようですね。特に教育については世界各国からの援助もあり、少しずつ改善しているのかもしれません。


ザンビアでは、電気やガスの手に入らない所がまだまだあり、コンパウンドに面した道路脇には、ズタ袋に木の枝とビニール紐等でまとめられた炭が高々と積み上げられて売られています。はるか頭上には、高圧電線がコンパウンドを横切って張られているのですが、その電気はここにはこないのです。




同じくルサカ市内で。大型の乗用車が頻繁に行き交う道路の脇には、ボロなバラックに子供がたたずみ、女性たちは大きな荷物を頭に載せて歩く…。ルサカ市内でよく見られる日常の風景です。




ルサカ市内から郊外へ向かう道沿いにあった、現地で典型的なロードサイド商店です。それにしても、駐車場の車は全てトヨタ車。車だけを見ると、日本のどこかのコンビニの駐車場と間違えそうです。



そうなのです。ザンビアでは、トヨタが圧倒的なナンバーワンシェアを誇ります。ひょっとすると、愛知県豊田市以上かもしれません…。ザンビアは、英国を旧宗主国とするだけに、自動車は日本と同じ左側通行。必然的に、右ハンドルの自動車が普及します。ザンビアで走っている自動車の9割以上は、輸入中古車を含めた日本車です。その中でも、やはりトヨタは強い。悪路での安心感や故障の少なさという要素は、この国では極めて重要です。日本製品の本来的な性能の高さが、日本国内よりもはるかに高い価値を持つ市場。アフリカは、そういった意味でも、日本メーカーにとって勝負する意義・価値のある市場なのではないかと感じました。




ルサカ市内中心部を遠望した写真。ここに写っている建物が、ザンビア国内で最も高く大きな建物のほとんど全てです。近年成長を続けているとはいうものの、ザンビアは、まだまだ近代的な高層ビルが立ち並ぶといった段階ではありません。




最終日には、ZAMBIKESのPaulの自宅にお邪魔しました。私たちの「本物の地元の料理が食べたい」というリクエストを聞いて、奥さんが「シマ(Nshima)」を作ってくださったのです。



「シマ」は、トウモロコシの粉をお湯で練って作ったもので、様々なおかずと一緒に食べます。
シマを食べるときには、手で適当な大きさにちぎり、手の中でこねて丸めて団子状にして、おかずと一緒に口に運びます。おかずには、少々癖のある者もありますが、シマは日本のご飯(米飯)にも通ずる淡白な味でなかなか美味。


今回は短い期間、限られたエリアでの訪問ではありましたが、ザンビア現地のリアルな状況を体感し、ZAMBIKESメンバー一人一人とじっくりコミュニケーションを深める機会を得られ、大変有意義な時間となりました。

上空から見るアフリカ大陸は、ただただ、赤い土がどこまでも続く広大な大地でした。





ザンビア現地レポートを終わります。

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